2017年 11月 の投稿一覧

コンプレッサー 3(圧力とか排出量とか

コンプレッサー続きます。

 

音量以外のポイント行きましょう。

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圧力とか排出量も大事です。

での前振りは「主に何作ってるの?」だっだのに他からしゃべり過ぎ?

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例えば、大きな模型の好きな人。

つやつや、テカテカ、ギラギラなのが好きな人。

サフ他もピースで吹きたいひとは、そこそこの圧が出せる機種がいいですね。

大抵のコンプレッサーでの吹き圧調整は途中で逃がすだけ。

いわゆる減圧です。

大抵の機種には特に切り替え、調整のスイッチなどは付いてなくて一本調子で排出量も圧も決まっちゃっている(それしか出来ない)と思って下さい。

だから“逃がして(抜いて)減圧”するんだけども、って事は逆に量を増やすとか圧を上げるとかは出来ないワケです。

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そこそこの圧が必用なひとは…

・もともと圧の出せる機種を選ぶ

もしくは

・圧が必用な時にはエア缶を使う

ってことになります。

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せっかくコンプレッサー買うのにエア缶も買うのか?! って思いますが、

たまにしか圧は要らないのであれば、その為に高額な機種や五月蝿い機種を選ぶよりも

圧の必用な時にだけエア缶も使うってやり方の方が、結果安く済むかもですよ?

もちろんピースの洗浄などにはコンプレッサーを使うので、エア缶のコスパも良くなります。

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ってことで、主に作るジャンルやサイズなどでもお薦めが変わるのです。

 

排出量は“1分間に送り出せる空気の量”。

まぁ、肺活量と言いますか、水道管の太さと言いますか、まあそんなもんです。

圧力は高くないけれど、排出量は多い機種なんてのもあるんです。

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例えばクレオスのリニアコンプレッサーのL5,L7,でいくと

定格圧力は共に0.1MPaですが、吐出空気量(※)はL5が5.27l/min.0.05MPa

L7は7.0l/min.0.05MPaとなっています。

※クレオスでは吐出空気量と呼んでいますね。数値とともに同社カタログより

L5、L7って5リットル、7リットルから来ている名前なんだなぁと

因に今は廃盤となったL10は10リットル/分でした。

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L10発表時のホビーショウで、クレオスブースでこんな会話をしました。

や)「圧、おんなじじゃん。」(ポップに記載されたデータ指差して)

ク)「いや、空気量2倍になったんですよ。こんどのはピース2本繋げて両方同時にでも吹けます。

L5でやったら力不足で全然出なくなっちゃいますね。」

や)「…模型クラブとかか?

2本(0.2と0.3とか)繋ぐひとはいるだろけど、ふつう同時には使わんだろ。」

( ゚д゚)ポカーン

ク)「それくらい余裕あるってことですよ。」

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L7でも2本吹けるかは知りませんけども(笑)、L5よりは余裕を持って働いてくれるワケです。

その余裕が必用かどうかはまた別の話しでもあります。

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少なくとも、同じ太さのホース、同じ口径のピースを通して出てくる空気の量が1.25倍になるなら、単位面積あたりに掛かる圧は変わらなくても、多い方が“広い面の一気吹き”とかに優位なのはわかるよね。

 

つづく

コンプレッサー 2

コンプレッサーも

「どれがお薦め?」と尋ねられることの多いアイテムです。

こちらは決まって「主にどんなもの作ってるの?」と返します。

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機種選びのポイントとしては

・価格

・音量

・圧力(&排出量

・連続稼働時間

ってところでしょうか?

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価格に糸目を付けなければ

「静かで圧も出せて一日回しっぱなしでも大丈夫」

みたいなすっげーヤツもあります。

ウチではとても在庫で置いとけないほど高いですし、過去30年の営業でお取り寄せした数も片手でぜんぜん余裕です。

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音は小さいに越した事はありません。

仕事や学校から帰って、夜作業するひとが多いでしょうから結構大きな問題です。

模型屋ではあまり見かけないとは思いますが、“ピストン式”は爆音&撃振を覚悟した方が良いです。

野中の一軒家で一人暮らしとかならともかく、価格面以外ではお薦めはしません。

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やはり模型用では“静穏性”をウリにしている機種が多く、dB(デシベル)値が表記されてたりするので参考にしましょう。

数値を見る上で注意しなきゃいけないのは、dBの場合数値が10増えるのは+10ではなくて×10だってこと。

つまり50dBの機種と60dBの機種の音量には、およそ10倍の差があるってことになります。

目安はおおよそこんな感じらしいです。↓

80デシベル ・地下鉄の車内・電車の車内・ピアノ(正面1m)
70デシベル ・ステレオ(正面1m、夜間)・騒々しい事務所の中・騒々しい街頭
60デシベル ・静かな乗用車・普通の会話
50デシベル ・静かな事務所・クーラー(屋外機、始動時)

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どの位を五月蝿く感じるのかは個人差ありますけども、気をつけた方がいいのは

使っている本人は“じきに慣れる”けれども

周りのひとは“まだやってる ヽ(*`ε´*)ノ”と思ってるかもねってこと。

“夜中に使う”基準で選ぶなら60dB以下が、出来れば50dBくらいが良さそうだよね。

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ただ、音だけで選べば良いのか? と言うと…。

つづく

 

コンプレッサー

コンプレッサー

 

「ハンドピースだけでも高いのに買えないよ。」

(´・ω・`)

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確かに安くは無いのだけれど、せっかくエアブラシ塗装に手を出したなら、是非とも早めにコンプレッサーも

出来る事ならば一辺に購入することをお薦めします。

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せっかく高いハンドピース手に入れても、微妙なグラデーションなどのエアブラシならではの塗装をするためには、エア缶だと圧が高過ぎてピースの性能を100%活かせないのです。

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例えば「細吹きをしたい」とします。

ピースを目一杯絞り込んで吹いてはみても、塗料は放射状に吹き出されるワケで、それだけでは広範囲に着いてしまいます。

かっちり塗り分けるならマスキングすればいいのだけれど、ボカシたいなら、ふわっと載せたいならそうはいきません。

マスク無しでピースの説明書きにあるような 目一杯細いラインで吹き付ける為には対象に近づけて吹くしかありません。

しかし、圧が高いままに近くで吹けば、ブシャっと周りに飛び散ったり垂れちゃったりと酷いことになっちゃいます。

市販のエア缶はスプレー缶並みの圧があるので、広範囲に一気に吹くのにちょうど良く、それ以外な吹き方には向いてないのです。

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因にエア缶でも、ホースを繋ぐジョイント金具のバルブの開き(押し込み)加減で多少の調節は出来ます。

ただ、あんまり絞り込み過ぎると出ないですし、せっかく調整してもあまり安定してもくれません。

ヒントは液化ガス&気化熱&体積だ。

 

エア缶の中身は液化したガスです。

それが気化して出てくるんだけども、そのとき気化熱ってやつで冷たくなっちゃうんだな。

で、気体は冷たくなると体積がちっちゃくなっちゃうワケで、

つまり圧が下がっちゃう、と。

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ちょろちょろで出したくて低く調整したのに、吹いてるウチに温度下がって更に圧が下がって。。。

って、出なくなっちゃうジャン?

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と言うか、吹いてる最中に圧が変わるのは結構ヤバいです。

エアブラシ塗装は、ピースの口径だけでなく、塗料の濃度とエア圧(流速?流量?)でも噴霧される粒の大きさが変わるのです。

意図せぬところで粒子の調子が変わるってのは好ましくありません。

最悪、塗料が霧になれなくて「ブブッ!」って粒になって跳んじゃったりした日には、上からどんだけ塗り重ねても誤摩化せません。

完全に乾いてから、ペーパー掛けて均すしかありません。

また一から吹き直す羽目になりますね。

 

やっぱりエア源は、機械的に安定して供給されるに越した事ないのです。

 

で、また「買ってね」って話しかよっp! みたいな。

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ま、平均して月2本くらいはエア缶消費してるなら、そりゃさっさと買っちゃおうよだね。

 

つづく