エアブラシほか

エアブラシ 3(勝手なオススメ器

ダブルアクションのハンドピースにもいろいろな機種があります。

それこそピンキリだったりもします。

びっくりするくらい安いダブルアクションだってあるじゃないかよと。

タミヤやクレオスから13000円くらいの機種を中心に出しているなか、7000円代とか、輸入品だと3000円代とか、ネットだと中にはビックリの1000円代までも…。

 

ただ、お薦めはしません。

「そこそこは使える」

「値段からいけばもう充分なモノ」

とか、まあいろいろあるとは思いますけどね。

 

自分は「ハンドピースはいわゆる精密機器だ」と考えます。

そこそこの価格しちゃうのは当たり前だぞと。

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おなじ道具が他より安い理由を考えてみれば…

・生産国による価格差

・精度、工作の善し悪し

・素材の善し悪し

……他にもある…かな?

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同じ性能、同じ使い勝手なものだとすれば、いくら物価の安い国からの輸入品と言ったって限度はあるでしょう。

それがそこまで違うってことは まあ、推して知るべし だよね。

それらを承知の上で「お試し、体験に」とか、「基本塗装専用などのセカンド器に」とか。。。

判らないでもないけれど、少なくともメインのピースには使いたくないなぁ。。。

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某サイトのレビューに「当たり外れがある様です」なんてありました。

製品のバラツキって工作精度の問題だよね?

で、それって多分「外れ←→そこそこ使える」だよね。

「当りくじは入っていません(゚∀゚ヘ)アヒャヒャ」みたいなさ

※個人の感想です個人の感想です個人の感想です個人の…

ま、3千円以下のヤツとか、仕入ルート的にもウチには入りませんので、安けりゃ良いんだよってかたは自己責任でどうぞ

(・ω・)

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じゃ、ウチで何が入るかって言えば「タミヤ」だったり「クレオス」だったり「WAVE」だったりetc

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普通に模型問屋流通のモノが入れられるんだけれども・・・

当店的にはGSIクレオスの

プロコンBOY WA ダブルアクション プラチナ(0.2,0.3)」を単推ししています。

※個人の感想です個人の感想です個人の感想です個人の…

まぁ、ウチ規模の店で1万越えのハンドピースとかぽんぽん売れるわけでもなく、あれもこれもと在庫置いとけないって事情もあるのだけれどね・おぃ

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で、この機種。

ホビーショウなどでデモ機触らせてもらった感想では“ズバ抜けて使い易いな”と感じました。

 

「★エアアジャストシステム、セミイージーソフトボタン、エアアップ機構装備の高級エアブラシ」(でで〜〜ん♪)と誇らしげにパッケージに謳われております。

なんか知らんけど凄そぉ〜〜っと期待も脹らむじゃあーりませんか。

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エアアジャストシステムはカップの下あたりに付いているバルブ。

下のつまみを調整することで、ノズルに流れるエアをコントロール出来ます。

慣れてくれば、ここの調整だけで細吹き←→太吹きもこなせるといいます。

もちろん、ダブルアクションなのでプッシュボタンの引き加減でも細吹き←→太吹きが変えられます。

 

これは『どっちでもやれるから便利♪』なんじゃなくて

・エアアジャストで大まかに“いま吹きたい太さ加減に”合わせる。

・調整された吹き加減をMAXに、更にボタンの引き加減で“0←→MAXに“調整出来る。

とダブルで、より細かくより繊細に調整出来るワケです。

 

セミイージーソフトボタン

【ダブルアクション式のエアブラシは(中略

…その吹き始めは、(ボタンを引いて)ニードルが一定の位置まで後退すると突然塗料が噴射されるという状態です。】

この “いきなりビシャ!っと出始める” って言うのは吹き付け塗装に付いて回る問題で、スプレーだのシングルアクションだのでは、吹き始めや吹き終わりは対象に向けない方が良い、向けないのが基本だって程です。

ダブルアクションは空気を出した状態のままで塗料の出し止めをやれるだけマシなんだけども、完全に回避出来るワケじゃない、と。

で、それを機械的に “ソフトに出し始める様に補助してくれる” ってワケですね。

 

 

 

 

これはウチの店でのホントにあったはなし。

ある日、お客さまから0.2mm径を買増ししたいってことでアドバイスを求められ、上記の説明しながらこちらをお薦めしました。

そのひとは、同じ飛行機のキットを何度も、いくつも買って下さってるかたで、その他の日頃のお買い物の内容からも

『このひとは結構数完成させてるんだろうなぁ。塗装バリエーションとかやってるんだろうなぁ』というひとです。

もともと買う気でのご来店だったこともあり、「じゃ、それで」とお買い上げ頂きました。

 

それから一週間後、そのかたがまたお見えになりました。

で、開口一番「先週薦めてもらったハンドピースだけど…。」

『ありゃ? 気に入らなかったかな(どきどきどき…』

…(((・ω ・;)

 

「すっごく良いので0.3もあの機種のヤツ買います。」

Σo(*’o’*)o オオォォォォ!

っと0.3mmもお買い上げ頂きました。

 

そしてまた翌週。

やっぱりご来店いただいてまた

「いやー、買って良かった。

いままでのがなんだったんだ?ってくらいに使い易いですよ。」と。

※個人の感想です個人の感想です個人の感想です個人の…

 

コンプレッサー 3(圧力とか排出量とか

コンプレッサー続きます。

 

音量以外のポイント行きましょう。

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圧力とか排出量も大事です。

での前振りは「主に何作ってるの?」だっだのに他からしゃべり過ぎ?

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例えば、大きな模型の好きな人。

つやつや、テカテカ、ギラギラなのが好きな人。

サフ他もピースで吹きたいひとは、そこそこの圧が出せる機種がいいですね。

大抵のコンプレッサーでの吹き圧調整は途中で逃がすだけ。

いわゆる減圧です。

大抵の機種には特に切り替え、調整のスイッチなどは付いてなくて一本調子で排出量も圧も決まっちゃっている(それしか出来ない)と思って下さい。

だから“逃がして(抜いて)減圧”するんだけども、って事は逆に量を増やすとか圧を上げるとかは出来ないワケです。

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そこそこの圧が必用なひとは…

・もともと圧の出せる機種を選ぶ

もしくは

・圧が必用な時にはエア缶を使う

ってことになります。

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せっかくコンプレッサー買うのにエア缶も買うのか?! って思いますが、

たまにしか圧は要らないのであれば、その為に高額な機種や五月蝿い機種を選ぶよりも

圧の必用な時にだけエア缶も使うってやり方の方が、結果安く済むかもですよ?

もちろんピースの洗浄などにはコンプレッサーを使うので、エア缶のコスパも良くなります。

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ってことで、主に作るジャンルやサイズなどでもお薦めが変わるのです。

 

排出量は“1分間に送り出せる空気の量”。

まぁ、肺活量と言いますか、水道管の太さと言いますか、まあそんなもんです。

圧力は高くないけれど、排出量は多い機種なんてのもあるんです。

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例えばクレオスのリニアコンプレッサーのL5,L7,でいくと

定格圧力は共に0.1MPaですが、吐出空気量(※)はL5が5.27l/min.0.05MPa

L7は7.0l/min.0.05MPaとなっています。

※クレオスでは吐出空気量と呼んでいますね。数値とともに同社カタログより

L5、L7って5リットル、7リットルから来ている名前なんだなぁと

因に今は廃盤となったL10は10リットル/分でした。

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L10発表時のホビーショウで、クレオスブースでこんな会話をしました。

や)「圧、おんなじじゃん。」(ポップに記載されたデータ指差して)

ク)「いや、空気量2倍になったんですよ。こんどのはピース2本繋げて両方同時にでも吹けます。

L5でやったら力不足で全然出なくなっちゃいますね。」

や)「…模型クラブとかか?

2本(0.2と0.3とか)繋ぐひとはいるだろけど、ふつう同時には使わんだろ。」

( ゚д゚)ポカーン

ク)「それくらい余裕あるってことですよ。」

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L7でも2本吹けるかは知りませんけども(笑)、L5よりは余裕を持って働いてくれるワケです。

その余裕が必用かどうかはまた別の話しでもあります。

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少なくとも、同じ太さのホース、同じ口径のピースを通して出てくる空気の量が1.25倍になるなら、単位面積あたりに掛かる圧は変わらなくても、多い方が“広い面の一気吹き”とかに優位なのはわかるよね。

 

つづく

コンプレッサー 2

コンプレッサーも

「どれがお薦め?」と尋ねられることの多いアイテムです。

こちらは決まって「主にどんなもの作ってるの?」と返します。

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機種選びのポイントとしては

・価格

・音量

・圧力(&排出量

・連続稼働時間

ってところでしょうか?

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価格に糸目を付けなければ

「静かで圧も出せて一日回しっぱなしでも大丈夫」

みたいなすっげーヤツもあります。

ウチではとても在庫で置いとけないほど高いですし、過去30年の営業でお取り寄せした数も片手でぜんぜん余裕です。

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音は小さいに越した事はありません。

仕事や学校から帰って、夜作業するひとが多いでしょうから結構大きな問題です。

模型屋ではあまり見かけないとは思いますが、“ピストン式”は爆音&撃振を覚悟した方が良いです。

野中の一軒家で一人暮らしとかならともかく、価格面以外ではお薦めはしません。

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やはり模型用では“静穏性”をウリにしている機種が多く、dB(デシベル)値が表記されてたりするので参考にしましょう。

数値を見る上で注意しなきゃいけないのは、dBの場合数値が10増えるのは+10ではなくて×10だってこと。

つまり50dBの機種と60dBの機種の音量には、およそ10倍の差があるってことになります。

目安はおおよそこんな感じらしいです。↓

80デシベル ・地下鉄の車内・電車の車内・ピアノ(正面1m)
70デシベル ・ステレオ(正面1m、夜間)・騒々しい事務所の中・騒々しい街頭
60デシベル ・静かな乗用車・普通の会話
50デシベル ・静かな事務所・クーラー(屋外機、始動時)

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どの位を五月蝿く感じるのかは個人差ありますけども、気をつけた方がいいのは

使っている本人は“じきに慣れる”けれども

周りのひとは“まだやってる ヽ(*`ε´*)ノ”と思ってるかもねってこと。

“夜中に使う”基準で選ぶなら60dB以下が、出来れば50dBくらいが良さそうだよね。

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ただ、音だけで選べば良いのか? と言うと…。

つづく

 

コンプレッサー

コンプレッサー

 

「ハンドピースだけでも高いのに買えないよ。」

(´・ω・`)

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確かに安くは無いのだけれど、せっかくエアブラシ塗装に手を出したなら、是非とも早めにコンプレッサーも

出来る事ならば一辺に購入することをお薦めします。

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せっかく高いハンドピース手に入れても、微妙なグラデーションなどのエアブラシならではの塗装をするためには、エア缶だと圧が高過ぎてピースの性能を100%活かせないのです。

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例えば「細吹きをしたい」とします。

ピースを目一杯絞り込んで吹いてはみても、塗料は放射状に吹き出されるワケで、それだけでは広範囲に着いてしまいます。

かっちり塗り分けるならマスキングすればいいのだけれど、ボカシたいなら、ふわっと載せたいならそうはいきません。

マスク無しでピースの説明書きにあるような 目一杯細いラインで吹き付ける為には対象に近づけて吹くしかありません。

しかし、圧が高いままに近くで吹けば、ブシャっと周りに飛び散ったり垂れちゃったりと酷いことになっちゃいます。

市販のエア缶はスプレー缶並みの圧があるので、広範囲に一気に吹くのにちょうど良く、それ以外な吹き方には向いてないのです。

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因にエア缶でも、ホースを繋ぐジョイント金具のバルブの開き(押し込み)加減で多少の調節は出来ます。

ただ、あんまり絞り込み過ぎると出ないですし、せっかく調整してもあまり安定してもくれません。

ヒントは液化ガス&気化熱&体積だ。

 

エア缶の中身は液化したガスです。

それが気化して出てくるんだけども、そのとき気化熱ってやつで冷たくなっちゃうんだな。

で、気体は冷たくなると体積がちっちゃくなっちゃうワケで、

つまり圧が下がっちゃう、と。

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ちょろちょろで出したくて低く調整したのに、吹いてるウチに温度下がって更に圧が下がって。。。

って、出なくなっちゃうジャン?

.

と言うか、吹いてる最中に圧が変わるのは結構ヤバいです。

エアブラシ塗装は、ピースの口径だけでなく、塗料の濃度とエア圧(流速?流量?)でも噴霧される粒の大きさが変わるのです。

意図せぬところで粒子の調子が変わるってのは好ましくありません。

最悪、塗料が霧になれなくて「ブブッ!」って粒になって跳んじゃったりした日には、上からどんだけ塗り重ねても誤摩化せません。

完全に乾いてから、ペーパー掛けて均すしかありません。

また一から吹き直す羽目になりますね。

 

やっぱりエア源は、機械的に安定して供給されるに越した事ないのです。

 

で、また「買ってね」って話しかよっp! みたいな。

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ま、平均して月2本くらいはエア缶消費してるなら、そりゃさっさと買っちゃおうよだね。

 

つづく

 

エアブラシ 2

ちょっとハウトゥーっぽいことをやってみようかなと…

※基本的に「個人の感想です」&「我流です

 

エアブラシ…

基本的にダブルアクションをお薦めしたわけですが、

さらに細かく絞っていくと、先ず

 

・カップは直に上付けされたもの

が個人的には良いと思います。

カップが交換出来ると、大容量、広面積の塗装に便利です。

ポリ製の交換カップは安価なので、「白専用」とか「銀専用」とか

「よく使う色専用」とかを用意出来るのも強みです。

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下にボトルを取り付ける吸い上げ式もあります。

機種によってはカラーの瓶がそのまま取り付けられるタイプなんかもあります。

でも、それらを承知で「カップ直付け」タイプの洗い易さをお薦めしたいです。

 

上から覗くと“ニードル”が見えているのが判りますね。

もちろん、カップ交換出来るタイプでもそうなのだけど、

取り付け部分のネジ分“狭い”し、ナットの穴越しに洗う様なもので

洗い易いとはとても言えないのです。

 

作業後に仕舞う時にはもちろん、色を変える度にもいちいち洗う作業が面倒で

「エアブラシなんかやりたくない」ってひとがいるくらいです。

洗い易い って言うのはとってもお薦めなポイントなのですよ。

 

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むかしむかしのお話しです。

今でこそ、タミヤ、クレオスをはじめ、各社模型塗装に特化したハンドピースが選べるわけですが、

模型屋で買えるハンドピースと言えばオリンポスの「ヤング88」「DANDAN43」「PC-101」なんて時代がありました。

全部カップ横付けな機種じゃねえか!?

ウチの開店時もそうだったワケですが、なぜか定番だったのです。

カップ横付けの利点って何?

この投稿の趣旨から行けば、一々分解しなきゃ洗浄出来ない最低な構造です。

敢えて“良かった探し”をしてみると、ひとそれぞれに違う、ハンドピースを構える使い易い角度があるわけです。

その時に、塗料をこぼし難い角度にカップが調整出来る…???

まさかそれだけ?

 

設計開発者の真意などは確かめようもないのだけど、模型問屋には訊いたことがあります。

「オリンポス社のハンドピースって他にもいろいろあるけど取り寄せ出来るの?」と。

答えはあっさり「どれでもいいよ」でした。

じゃあ、なんで定番でこの3種が?というのは判りませんでしたけど、たぶん、オリンポスでも模型を塗るのにどれが向いてるとか判らないから、模型屋でも売ることになったときにテキトーに決めて、そのまま定着しちゃっただけなんじゃないか?みたいな・笑

~~~~~~~~~~~~~~~~~

ネットにさまざまなHow to動画とかあるけれど

とりあえずこれかな

エアブラシ全般に参考になることあります。

エアブラシ 1

ちょっとハウトゥーっぽいことをやってみようかなと…

※基本的に「個人の感想です」&「我流です

 

エアブラシ…

ちょっと敷居が高く感じるひともいるのかな?

「いや、そこまで本格的には…」とか

「あれこれとお金掛かりそうだし…」とか

「部屋、汚しそう…」などなど

 

実際、安くはないです。

まぁ、費用対効果で考えてもらえば、決して高い買い物ではないと思うのだけれど。

 

よく「初心者向けのヤツ教えて下さいと」言われるのだけれど、ハンドピースの分類は

“単機能”←→“高機能”だと考えた方が良いかな。

.

そもそも基本的な原理はいわゆる“霧吹き”とおなじ。

一番単純な簡易型なんて、エアの供給方法が違うだけでまんま霧吹きです。

そこにいろいろ微調整の為に複雑化させていって、大雑把に吹き付け範囲が調整出来る程度のものから、噴きながら細かくコントロール出来るもの。

エアの吹き出し具合は一定にしたまま塗料を出したり止めたり、更に出す量をコントロール出来たりするもの。などなど高機能化していくわけです。

 

あれこれ、「エアブラシあったら俺だってあんな塗装やこんな塗装。。。」

・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・ポワァァァン・・・

と、妄想脹らむと思いますが、模型誌作例の様な微妙なボカシやグラデーション。

様々な汚しやエイジング。迷彩塗装などなど

高機能のものであれば、習得すれば全般こなすことが出来るけれど、簡易型や単機能型だと、

「リスク覚悟で無理すればやれないこともないよ?」だったりしちゃいます。

 

やりたい、目的の塗装内容に依って必用なピースやコンプレッサーも違って来る訳です。

 

基本塗装をムラなく奇麗に塗りたいだけ。

ピカピカ状態のカーモデルしか作りません。ならばシングルアクションで良いけれど、いつかはエキパイの焼け塗装もしたい。とか、レース後のオイルやカーボンカス汚れとか、土埃も表現したいとか思ったらダブルアクションにしといた方が良いよね。

 

下取りとかないし、慣れて上手くなったら買い替えるより、最初から目的の機種を使いこなすこと目指す方がムダがないもの。

 

あ、ネットにさまざまなHow to動画とかあるけれど

とりあえずこれかな

エアブラシ全般に参考になることあります。