絶滅危惧IA類

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・絶滅

・野生絶滅

・絶滅危惧IA類

・絶滅危惧IB類

・絶滅危惧II類

 

物騒なキーワードから始まりましたけど、みなさんは危機感ってお持ちでしょうか(何

 

今を遡ること30年。

模型屋開業準備をしているころにはもう “先細りな業界” 言われていたワケです(ぇ

 

何人ものひとから

「なんで今更模型屋始めるの?」

「よりにもよってそれを選ぶかな?」

ずいぶんなこと言われました。

 

「自分でハジメルの? これから? 継ぐんじゃなくって?」

これは模型誌編集会社の社長さんの反応です。

 

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炎上覚悟なエントリーなわけですけども。。。。

 

とりあえず脅かしちゃいましたが、個人の趣味なんてものは他人がどうこうするもんじゃなし、各人が続ける限りは続いていくわけで……

そりゃま、いろいろ不便なこととか増えるかもですが続くもんは続きます。

 

ただ、将来的にやるひとは減り続けるだろうから『模型(主にプラモデル)』って趣味は

“絶滅の危険が増大している種”  絶滅危惧Ⅱ類ってとこでしょうか。

 

やばいのは『模型小売店』ですね。

こっちは “ごく近い将来に絶滅する危険性が極めて高いもの”

まちがいなく絶滅危惧IA類です

 

模型に限った話しではありませんが、中にいる人には客観的に周りの状況が見えていないものな様です。

熱心な人たちの集まりにいれば特にです。

 

「“模型離れ” なんて言うけれど、熱心にやってるひと多いよね」

「じぶんなんてまだまだヌルいくらいで、案外盛り上がってったりするくらいじゃね?」

なんてね

 

 

そういう一面は確かにあります。

成熟した大人の趣味としての発展はまだまだ続くでしょう。

 

え?

じゃ、なにが危機なの? って感じですか?

 

模型屋をはじめたばかりな頃にこんなことがありました。

「初めてプラモ作るんで、いろいろ用意するモノとか教えてください。」と頼まれたのです。

学校帰りの男の子。。。子っていうか、高校生でした。

いくらなんでも初めてなんてことはないだろうと思いながら応対していたのですが、見事に噛み合いません。

「……もしかしてホントに初めて作るの?」

「最初にそう言いませんでした?」

 

マァァァ━︎━︎━︎(゚Д゚;ノ)ノ━︎━︎━︎ジデェェェ!??

 

昭和30年代後半生まれのじぶんには全く信じられないはなしでした。

程度の差はもちろんあるでしょう。

あるでしょうけども、例えばじぶんの同級生に

「小学生の時、年間一つもプラモデル作らなかったなんてヤツは一人もいないんじゃないか?」

と思うくらいに定番な遊びだったものです。

 

その定番の遊びも、成長、体験とともに他へ興味が移ったり、生活サイクルの変化などからの取捨選択により次第に製作数、購買数、ひいてはユーザー数が減少していくものではあるのですがね。

しかし、そこには今とは桁外れに巨大な底辺からのユーザーピラミッドが在りました。

そして、上にいくほど数はへるけど濃ゆ〜くなる、と。

なればこそ、プラモデルが “薄利多売” の代名詞足り得たわけです。

 

では、現状はどうでしょう?

21世紀、平成も30年な現在、模型界を取り巻く状況は一変しています。

店をはじめてまざまざと判ったことですが、前述の高校生は決して極端な例ではありませんでした。

その後もけっこーな数で同じ様な話しがあり、すっかり慣れっこになりました。

そしてそれから30年。

当然その時の高校生がもう親となっている世代です。

つまりは

親子2代でプラモデルを作ったことが無い

なんてひとが普通にいる時代なのです(!

 

人口ピラミッド的に言うならば、細い棒の上にそろばん玉が乗っかっている、みたいな?

 

え、え、え、え〜〜〜?

 

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って言うか、もう何年も前からいまの状況なんですけどね。

着々と悪化の一途

 

 

…そして景気も悪化の一途

………ฅ(º ロ º ฅ)ハッ

 

つづく

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